今年は、春から暖かく感じる日も少なく、梅雨に入るも蒸し暑いには程遠く。
ある夕暮れが始まる頃。スーパーに移動中であった。
土日は、シャッターが閉まり、閑散となる通りにさしかかる。
お店の看板横に、雨水を排水するビニール管が壁に設置され、接合部に、燕の巣を目にするが、何もいない。
近くには、親鳥らしいツバメが、泣き叫んでいて、ただ事でない様子。
カラスの鳴き声が聞こえ、エサにありつこうと、雛を探しているのか、食べてしまったのか。
人の気配が無くなる土日に、ねらわれたのだろう。
巣を横目に、とにかくスーパーへ。
買い物を済ませて帰路につき、お店が閉まっている通りに戻って見たら。
さっきのガラガラ巣に変わって、折り重なってひな燕たちがおりました。
親鳥がひっきりなしに近づく度に、大口開けて、エサをおねだり。
様子を写真に残したかったのだが、ツバメの動作は素早く、親鳥をカメラにとらえることができない。
時間がたつのも速く、日が暮れてしまい。
だから、エサやりを忙しくやっていたのだろう。
長雨で気温が上がらずとも、雛どうしが集まっていれば、寒くなる夜間も、問題ないだろう。
数日後、空っぽの巣だけ残り、親鳥すら見かけず。
南国のふる里に向って、全ての雛が旅立ったと思いたい。