いつもの朝、自転車に乗って、慌ただしく出発したまでは問題ない光景であった
駅まで、峠を超えていくため、頂上に到達まで、力を入れてこぐ必要があった。
その状態のまま、下りに差し掛かった頃、スピード超過に加えて、ペダルを踏み違えてしまう
当然バランスを崩し、ハンドル制御が利かなくなる。
急な下りは過ぎていたが、平坦なところで、転倒となった。
幸い、歩行者や接近する自動車もなかったので、自身が痛いだけ。
まだ自転車保険は義務化されておらず、加入もしていない。
なにより、転んだ場所が幸運にも柵のない畑であったこともあり、外傷もない。
しかしながら、ハンドルに付属するブレーキレバーの位置が衝撃でずれていたのだ。
このまま乗って行くには、危険と判断。この日の午前は手押しで歩くことに専念した。
近くの自転車さんを見つけ、修理を依頼も、この程度なら無料で良いと言ってもらう。
時刻もお昼近くなり、おにぎりとお茶を買って公園で食べることにする。
学校はコロナの影響で休みらしく、男の子とお母さんがフリスビーで遊んでいたので
邪魔にならないベンチを見つけて、お昼をすませる。
ベンチから離れ、再び遊んでいる場所に近づいた時、風向きが大きく変わる。
男の子が投げたフリスビーが、自身の方向に一直線。
手でつかむ位までフリスビーが接近も、目の前で失速して落下する。
「すみませ~ん」(男の子のお母さん)
「だいじょぶで~す」(自分)
フリスビーに触れず、取りにきたお母さんとも離れてたので、コロナの影響もなく。
自身、球技が不得意であったことも、バレずに済んだ。
この時期特有の自然現象に出くわし、職場へと向かうのであった。